どうもToKeです。
何回かのキャンプを終え、あるモノが欲しくなりました!
一緒にキャンプをした後輩がUNIFLAME(ユニフレーム)の焚き火テーブルを持っていて、めちゃくちゃ便利だったんですよね~
作業しているときは適度にモノが置けるし、食べるときはなんでも置けるし、やっぱりテーブルは必須。
いろいろ調べてみると「ロールトップテーブル」というものがお洒落キャンパーたちの間で流行っているっぽい!その商品がこちら。
かっけえ・・・
このHilander(ハイランダー)製のロールトップテーブル、約600×900×420と丁度良い大きさらしく、見た目もめちゃくちゃ好み。
木工は楽しいですし、時間をかける価値ありと判断しました。
普段はギター用エフェクター等を自作している筆者、実は木工も好きです。
ということで、お洒落キャンパーに話題のキャンプギア「ロールトップテーブル」の自作方法を一挙公開。
時間はかかりましたが最高の一台が完成しました。参考になれば幸いです。
ロールトップテーブル 自作に必要な道具
今回の自作で使う資材類は下記の通りです。
商品名 | 個数 | 商品リンク |
---|---|---|
白木材 910×30×30mm | 2本 | |
白木材 600×30×30mm | 4本 | |
木ダボ φ10 | 4本 | Amazon で見る |
アルミ板 300×400×1.0mm | 1枚 | Amazon で見る |
アルミパイプ φ6.0(内径φ5.0) | 1本 | Amazon で見る |
タッピングトラスねじ(ステンレス) 5×12 | 44本 | Amazon で見る |
ミッチャクロン(プライマー) | 1本 | Amazon で見る |
タミヤ スプレー ブラック | 1本 | Amazon で見る |
水性木部保護塗料 | 1個 | Amazon で見る |
これら材料は全てカインズ等のホームセンターでも安く手に入りますので、Amazonの価格と比べて検討してみてください。
※作業に必要な道具は下記で随時紹介します。
既に工具等が揃っていれば3,500~4,000円くらいで作れるかと!
インスタグラマー tonton様より図面を頂きました
今回、tonton(@tonton_2ka)様という神様から図面を頂きました。
インスタグラムは随分前からフォローさせていただいており、図面公開時に声を掛けさせていただいたところ、快諾いただきまして今に至ります。
カーミットチェアの自作等もしており、どの作品もハイクオリティ…本当に木工の神様なのではないかと疑っています。
ちなみに、今回紹介するロールトップテーブルはHilander製とほぼ同じ大きさになるように採寸されているようです!
では早速、自作方法を紹介しましょう。
①金具の作製
金具の切り出し
開脚させるための金具は、頂いた図面の寸法で自作しています。
というのも、この形の部品は市販されていないんですよね…
ネットでも、ホームセンター等の店舗でも見つかりませんでした。作ったら売れる!
ということで、1.0×300×400mmのアルミ板をプラスチックカッターで切り出しました。
(強度的には2mmは欲しいですが、作業性を考えて1.0mmにしてます)
・・・ここでめちゃくちゃ時間がかかっており、8時間くらい脳死作業。
作りながら、もういっそレーザー切断機で業者に作ってもらった方が早くね?とか考えてました。
でもこういった面倒な作業も自作の醍醐味ということでね…皆さんもけがき&切り出し頑張ってみてください。
あ、切り出した後のバリ取りはお忘れなく。
金具の穴空け
切り出した金具に穴の中心をけがいたら、電動ドリルで2mm→3mm→ステップドリルという順番で穴を空けていきます。
ちなみに電動ドリルはマキタ製DF033DZで、エフェクター自作でも活躍してる相棒。
アタッチメントを変えるだけで様々な作業に使えるため、1本持っておくと非常に便利です。
金具の塗装
本家の金属パーツは黒色のため、同じように塗装しました。手順を分かりやすく解説していきます。
塗装工程1. 軽くやすってアルコールで拭きあげ
まず塗装前には必ず表面をやすり、アルコール等で拭きあげましょう。油などが付着していると塗膜が剥がれやすくなります。
塗装工程2. 棒に括り付けてプライマーの吹き付け
アルコール拭きあげ後でも、金属にいきなり塗装してしまうと剥がれてしまいます。
そこで、プライマーという塗膜の密着性を高める下地を吹き付けてあげましょう。
いろんなプライマーを使ってきましたが、容量と値段を考慮するとミッチャクロンが一番コスパいいです。
吹き付け回数は1回でも十分な接着強度が得られます。
吹き付ける際、金具を竹串等に括り付けておくとスプレーが手に直接当たらないためオススメ。
さらに、↑の写真のように発泡スチロールに刺すことで乾燥までできます。
塗装工程3. 艶ありブラック塗装
プライマーを吹き付けて1時間ほど待てば、あとは着色するだけです。
今回はタミヤの艶ありブラックで2回に分けて塗装しました。
黒色は無骨でかっこええ。
スペーサー(回転軸)の自作
テーブル脚の回転軸には、上図のようなアルミ中空パイプ(外径6mm)を使います。
パイプカッターで木と同じ幅30mmに切断し、両側内部にネジを切ることで締結&回転軸として機能させる…なんていいアイデア…
具体的な作成方法は下記の通り。
スペーサー自作工程1. アルミパイプ切断&バリ取り
アルミパイプを切るためには”パイプカッター”が必要になります。
自分が使用しているのはamazonで購入した「GISUKE PC-200」で、4mm~32mmまで対応・バリ取りナイフ付き・安いのでオススメ。
バリ取りナイフはこんな感じでぴょこっと出てきます。くれぐれも怪我にはお気を付けください。
先端をパイプに突っ込んでグリグリ回転させちゃってください。
左下に写っているのがバリ取り後のスペーサーです。バリが取れて艶っとしてて可愛い(?)
スペーサー自作工程2. 内径にねじ切り
次は切断したパイプの内側にネジを切ります。でもどうやって内側にネジを切るのか???
答えは、「電動ドライバーに協力してもらう」です。
上図のように、片方に軽くネジを切った状態のパイプを電動ドライバーに刺し、反対側からネジを締め込むことで簡単にネジ切りできます。
パイプを万力に固定する方法も考えたんですけどね、アルミパイプが潰れてしまう危険もあるのでこの方法がいいと思います。
これでスペーサー22個が完成!
②テーブル脚の作製
あとは図面通りに木材を加工し、組み立てていくのみです。
木材加工
木材にけがき、電動マルノコでスパッと切っちゃいましょう。
最初に回転軸だけ穴あけ・スペーサー挿入しておきます。その後、他の穴も同様にやっていきましょう。
木材組み立て(仮)
両側から金具を取り付けて可動させるとこんな感じになります!バッチリ決まってます。
これをもう一組作って・・・
2脚が完成。高さもバッチリです。
さらにこれを繋げると・・・
そぉい!
脚の完成です!トランスフォーマーばりの変形…!
③ロール天板の作製
今回は家に眠っていた杉の板材を幅35mmになるようにマルノコで切断しました。厚みは9mmです。
これもまた大変な作業量でしたが無我夢中になっていたらすぐ終わります(白目)
切った後に並べてみるとこんな感じ。
完成形が見えた!あとは角を丸く落として・・・
面取りが完了したところです。ついでにやすり掛けも終えておきましょう。この後の塗装工程は次項で詳しく紹介します。
天板をテープで繋げていく
塗装後、天板を1枚1枚PPテープで繋げていきます。
写真のように、間にでかい定規を挟み込んで平行に繋げていきました。
天板とPPテープは、ガンタッカーという大ホッチキスでがっちり固定してます。
PPテープは百均で、ガンタッカーはカインズで購入。Amazonにもいろいろありますがどれを選んでも変わらないと思います。
④塗装
話は少し戻り、仕上げの塗装について紹介します。
塗料はカインズの木部保護塗料にしました。
色は店舗に置いてあるサンプルを確かめながらめちゃくちゃ悩み、最終的に「そんなに染まらんでしょ~」と考え、パイン色に。
きっと経年変化で渋い色になってくれるはずなんだ…
そして1回目の塗布…
めちゃくちゃ染まった
しかも缶の見本色としっかり同じ色です。これは許さざるを得ない…
もうちょい渋い色にしたかったな…と思いつつ、せっかく買ったので使っていくことに。
水で薄めなくてもそのまま塗っていいよと記載されてますが、少し薄めて2回塗りした方が良さげです。乾燥時は、写真のようにフックに引っかけて浮かせると良いでしょう。
また、2回目を塗る場合は、400番くらいのペーパーで軽くやすってから塗ると滑らかに仕上がります。
天板もぬりぬり・・・
組み立て(完成)
組み立てといっても、足と天板を合体させるだけです。
本家ではPPテープが伸びる仕様になっており、天板の両端を木ダボに固定することで合体させていたり。
今回は伸びるテープではないため、天板ががっちり固定されるわけではありませんが、
よっぽどのことがない限りズレないことが後で分かったので問題なし。
木ダボを土台に接着するシーンは撮り忘れていたので、完成した写真でお許しを~
木ダボφ10は土台の木材に穴を空けて、ボンドを付けてぶち込んでます。
そこにφ10.5程の穴を空けた天板の両端を差し込んで固定、と。うまくできてる~
ということで、これにて完成!!お疲れ様でした。
Hilander ロールトップテーブル 自作後レビュー
とにかくお洒落で映える
いろんなキャンプ用テーブルを見ましたが、ロールトップテーブルは断トツでお洒落。
特に木製の椅子とセットで使うといいですね~
自分はカーミットチェアを未だ持っていないため、ニトリの木製チェアを使っています。
カーミットチェアでなくても十分お洒落では??(でもカーミットチェア欲しい)
いつかニトリチェアを改造してカーミットチェアのように分解可能にしたいと企んでいます…
丁度いいサイズだった
600×900×420という本家同等サイズ。これが丁度良かった。
ヘリノックス等、折り畳み系チェアの座面高さは大体35cmくらいで、
対してロールトップテーブルの高さが42cmなので、椅子に座った時に膝くらいの高さになります。
デザインだけでなく、使い心地も問題なし!
折り畳めてコンパクト
折りたたむとこんな感じで、サイズは~×~mmとなります。
まとめ テーブルがなければ作ればいいじゃない
追記中~~~