どうも!どんなエフェクターを作ろうか悩んでいるKITです。
エフェクターを自作する時、どんな抵抗を使おうか迷いますよね。初心者の方だと尚更そうだと思います。自分も最初は回路図に書かれている通りの数値を探して、テキトーに買っていたマンです。
こちらの記事↑ではエフェクター自作に必要なパーツを買い集めるまでの流れを解説していますが、特に大量に購入する抵抗には種類がたくさんあります。
そこでこの記事では「エフェクターの自作に使われる抵抗の種類やおすすめ」を紹介します。こだわる人はこだわる抵抗について勉強しましょう!
抵抗を選ぶ際に参考にしていただければ幸いです。
1. 自作エフェクター 抵抗の役割とは?
その前にまず、エフェクター内での抵抗の役割ってなに?という疑問を簡単に説明しましょう。
エフェクター内での抵抗の役割は至ってシンプルで、
- 電流の流れる量を調節する
- 電圧を降下させる
この2点が主な役割です。いわゆるオームの法則です。
電流の流れる量を変えることで、音量を変えたりエフェクトのかかり具合を変えたりできます。エフェクターのつまみに設置されている「可変抵抗」は、正にそれらをコントロールしているという訳です。
また、電圧を降下させることで、オペアンプ(IC)などの電子部品たちを適正電圧で動作させることができます。
一般的なエフェクターは9Vで動作しており回路への入力も9Vですが、オペアンプの動作電圧はそれよりも低い場合がほとんどです。繊細な電子部品を壊さないためにも適正な値の抵抗を使うことが大事です。
2. 自作エフェクター 代表的な3つの抵抗
抵抗と言っても種類はたくさんあります。
その中でもエフェクターに使われている代表的な抵抗を下記に示します。
- カーボン抵抗
- 金属皮膜抵抗(金皮)
- カーボンコンポジット抵抗
基本的にこの3種類の中から選びます。(この他にも抵抗はありますが、高価であったりサイズが大きかったりするのでエフェクターにはオススメできません。)
では順番に紹介していきましょう。
カーボン抵抗
一般的に多く使われている抵抗はコレです。
1本あたり5円と安く、よく使う抵抗値(1kΩ、4.7kΩ)はまとめ買いしています。100本まとめ買いすると1本あたり2〜3円になります。人によりよく使う値は違うと思いますが、自分はLEDの輝度を下げるための抵抗として毎回使います。
カーボン抵抗の特徴としては、温かい音になる印象です。と言ってもあまり差を感じないので後述する金属皮膜抵抗の方をよく使っています。
ちなみに、安くても音が悪いわけではないということは覚えておきましょう。
抵抗にはワット数というものがありますが、エフェクターを自作するときはサイズ的に1/4Wを選べば問題ありません
金属皮膜抵抗(金皮)
金属皮膜抵抗は見た目が可愛いので個人的に好きですね!
エフェクターでは高級なブティック系の歪みや多くの空間系に使われています。価格はだいたい1本10〜30円くらい。
カーボン抵抗よりも抵抗値の誤差が少なく低ノイズという特徴があり、デジタル系エフェクターに使われがちなのも納得がいきます。ただ、ノイズに関してはあまり差を感じたことがありません…
自分は見た目が好きなのと以上の理由から金属皮膜抵抗をよく使っています。
▼JanRayなどのトランスペアレント系歪みエフェクターを自作するときにも使いました!
おすすめな金属皮膜抵抗
おすすめはTAKMAN(タクマン)のREXシリーズ”The Pink”と、REYシリーズです。色がとても可愛らしく、欲しい抵抗の値も手に入りやすいです。
カーボンコンポジット抵抗
(手持ちに無かったので写真は後程…)
これはお高めな抵抗になります。古くから作られており、音抜けが良いと言われています。ビンテージのアンプやブティック系エフェクターに使われています。なんとなく見た目も高級感があるので、カーボンコンポジット抵抗を使うと自己満足度が爆上がり?します。
ただし、抵抗値の誤差が大きいものもあるので、回路図通りの値で作りたい!って場合にはおすすめできません。
おすすめなカーボンコンポジット抵抗
おすすめはKamayaのRCシリーズです。性能は気にせず見た目で選びました。高い部品で作ってみたい!って気分のときにどうぞ。
まとめ
以上、エフェクターに使われている抵抗の種類とおすすめをまとめました。
- カーボン抵抗:5円~/本。安いが音が悪いわけではない。
- 金属皮膜抵抗:10円~/本。誤差&ノイズ低。迷ったらコレ!
- カーボンコンポジット抵抗:25円~/本。誤差大。
抵抗は極端に音が変わる部品ではないので、自分の使いたいものを使うのが一番でしょう。
見た目重視で選ぶのもアリです。配線するときに色鮮やかなので基板が映えます!
しかし初心者の方は何を選べばいいか迷うと思うので、上で紹介したおすすめの抵抗を一度使ってみて、そこから自分で気になるものを選んで味見していくのが良いと思います。
ちなみに、抵抗に入っている線はカラーコードといって、抵抗値を色の組み合わせで表しているんです。詳細については別の記事で紹介しようと思っています。また参考にしていただければと思います。
エフェクター自作のために必要な道具についてまとめた記事はこちらからどうぞ↓