さて、エフェクターを自作するには多くの道具が必要なわけですが、初心者にとって気になるのは初期費用と、何を買えばいいのか?ということ。
自分もいろんなサイトを参考にして購入したのですが、今思えば正直いらなかった…というものも混ざっていたりします。
これから自作を始める人にとって、使わない物は買いたくないし、初期費用は抑えたいですよね。
そこで少しでも初期費用を抑えてもらうためにも、ケチでこだわり強い筆者が最低限必要な道具をまとめてみました。参考になれば幸いです。
初めに購入した道具・初期費用
まずは筆者がエフェクターの自作を始めるにあたって最初に購入した道具を紹介します。
- はんだごて
- ワイヤーストリッパー
- ヘルピングハンズ(ツールクリッパー)
- 電動ドライバードリル
- ドライバードリル用先端工具(ビット)
- 塗装用スプレー×6種
- 紙やすり(耐水ペーパー)
- 道具箱
- テスター
冒頭で述べた通り、こんなにも必要ないです。。。
自分の場合は元々家にあったものはニッパーとラジオペンチくらいだったので、上記の通りめっちゃ購入しました。初期費用はざっくり計算すると14,000円くらい…これでも抑えたつもりだったんですけどね。
これではさすがに高いし、エフェクター自作をこれから始める方に同じ思いをしてほしくないので、この中から必須な道具をピックアップして紹介します。
エフェクターの自作に必須な道具
必須アイテム① はんだごて
これがないと始まりません。エフェクター自作におすすめなスペックとしては30〜40W。そして先端が細いものだと尚良しです(細かい作業が可能なため)。
最近はこて先形状がD型のはんだごてが人気を博しているとか。
筆者が使用しているはんだごて
自分が使っているのは太洋電機産業(goot)さんのKS-40Rになります。
以前使っていた同価格帯のはんだごてはワット数が低かったので扱いづらかったのですが、こちらは40Wで加熱できるタイプではんだが溶けやすく、各段に使いやすいです!
もし買い直すとしたら↓のようなコードレスのはんだごてもいいのかなと思います。コードレスは相当ストレスフリーだと思います。
ただしワット数が低め(6~8W)になるので、はんだの溶けやすさに懸念があります。最初はとりあえずコード付きのはんだごてをオススメします。
はんだごて台も忘れずに!
はんだごて台も大洋電機産業さんのスポンジ付きはんだごて台ST-11を使っています。安定しているため安心して使えます。
はんだごて台は不安定なものを使うと火傷などの怪我に繋がるため、安定性に定評のあるものを選びましょう。
- 消費電力が30~40W
- 先端はなるべく細いもの(D型も人気)
- 土台はしっかりした作りのものを使う
追記:はんだごてと台のセットがありました。両方買う予定の方はこちらをオススメします。
必須アイテム② ワイヤーストリッパー
ワイヤーストリッパーは線材の皮剥きをするための道具で、皮膜だけをつるんと剥くことができる必需品。ベッセルやホーザンが有名です。めちゃくちゃ便利なので必須アイテムとしました。
線材の皮剥きって想像以上に時間がかかるんですよね。ワイヤーストリッパーを使ったとしても1つの作品が出来上がるまでに20分~30分は使ってると思います。使わなかった場合は数時間かかるんじゃないかな…。
これの有無で作業効率に雲泥の差が出ると言っても過言ではないので、持っていない人は買うべきです。
筆者が使用しているワイヤーストリッパー
エンジニアのマルチワイヤーストリッパーを使っています。セール中に半額で購入しました。
この製品は線材を挟む動作だけで、自動的に皮むき(皮膜をストリップ)までしてくれるので大変便利です。この機構を考えた人は天才だと思います。
必須アイテム③ テスター
音がでない、ピーッというノイズが出る、発振する、といった自作あるあるを解決に導いてくれるテスター。いつもお世話になっております。
一発で音が出ないのは日常茶飯事で、これがないと詰むことがあります。最初は自分も買っていなかったのですが、音が出ない絶望感にやられて購入しました。
絶望のあまり自作を断念してしまう可能性もあるため、安いものでいいので1つは持っておきましょう。笑
筆者が使用しているテスター
Amazonで購入したサンコスモのDT-830Bを使用しています。
テスターは2000円ほどするものばかりですが、このテスターは安いうえに必要十分な機能が付いているのでオススメできます。
デザインこだわりたい人向け
こだわり派必須アイテム① ドライバードリル
エフェクターのデザインをこだわりたい人は、穴空け用のドライバードリルを買うことをおすすめします。
ドライバードリルを使えば穴の位置や大きさを自分で決定できるので、自作エフェクターのデザインの幅がめちゃくちゃ広がります。個性的なエフェクターを作りたい!って人は必須でしょう。他の用途にも使えるので1本は持っておくべきだと思います。
筆者が使用しているドライバードリル
筆者が使っているのはマキタ(Makita)のドライバードリル「DF033」です。
軽量&高トルクで、アルミケースでもガンガン穴が空けられます。マキタの家庭用掃除機を使っていて10.8Vバッテリーを持っている人は、バッテリー無しの本体のみで購入できるため安く済みます!
自分はセール時にポイントを使って3000円引きで手に入れました。
先端工具やエフェクターケースの穴あけに関してはこちらの記事で解説しています↓
エフェクターの自作に正直必須ではない道具
必須ではない道具① センターポンチ
センターポンチは、エフェクターに空ける穴の位置を決めるために使われる道具ですが、自分はプラスドライバーを樹脂ハンマーで叩いて位置決めしているので必要ありませんでした。
これは代用しやすいので、わざわざ買わなくてもいいのかなと思います。
必須ではない道具② ヘルピングハンズ(ツールクリッパー)
ヘルピングハンズはハンダ付けの作業時にあると便利なもので、猫の手も借りたい人にはおすすめです。
自分はAmazonで安いものを購入して使用しているのですが、正直必須とは思いません。ただし、あると便利です。必要だと感じたら買いましょう
レビューを見ていると土台が不安定なものが多いらしいので、安いものを買う場合は土台に錘を付けて安定させましょう。あとルーペ付きの製品はルーペを取り外して使った方が安定するかもです。
まとめ
エフェクターの自作ははんだごて(+はんだ)があれば基本的に可能です。
そこに自分の経験を加えると、ワイヤーストリッパーやテスターがあると快適に自作できます。+2000円ほどで揃うので購入をおすすめします。
買い揃えるのも楽しみの一つということで、これから自作を始める方も、これまで穴空けせずに自作してきた方も、足りない道具を揃えて自作ライフを楽しみましょう!
他に「これって必要なの?」と思う物があれば、お気軽にお問い合わせください。
エフェクターの自作方法についてまとめた記事はこちらからどうぞ↓